正しいかかわり方
*キャリアコンサルタントが今後の研磨に生かすための、作成途中の事例記録
相談者情報:Aさん・女性・35歳
略歴:公務員として区役所に勤務。妊娠・出産を機に退職。現在は専業主婦。
家族構成:夫(40歳・会社員)子供(5歳・保育園に通園)
相談者の話した内容
カッコ内はキャリアコンサルタントの発言
妊娠・出産前に勤務していた区役所の知人から、復職できそうなポストがあると連絡がありました。子どもが小学校に上がって、落ち着いた頃には私も復職を考えようとは思っていたのですが、このタイミングでお話をいただき迷っています。
(復職できそうなポストがあるというお話をいただき、今はまだ迷っていらっしゃるのですね。もう少し詳しくお聞かせいただけますか?)
そのポストというのが、10-16時までの短時間勤務ができるそうなので、それであれば復職ができるかもと思いました。ただ、今すぐに復職となると心の準備もできていなかったので、どうしようかと夫にも相談しました。夫も公務員ですので、急なことには対応しきれないので、子どものことが落ち着くまでは今のままがいいのではないかと言っています。
(短時間勤務であれば復職ができるかもと思った一方で、旦那様も公務員なので急なことには対応しきれない。今は急なことがあればAさんが対応できているので、旦那様は今のままがいいと仰っているのですね。)
はい。子どもの体調のことで急な呼び出しもよくありますので、そういうときにお迎えに行かなくてはいけません。短時間勤務とはいえ公務員ですので、おそらく周りも忙しくしているかと思います。そんな中で頻繁に早退することがあれば、ちょっと居づらくなってしまうかなと考えています。
(お子さんの体調のことで急な呼び出しもあり、頻繁に早退することがあれば職場に居づらくなってしまうかなと考えているのですね。他にも心配なことがあればお話ししてみてください。)
そうですね。保育園のママ友も働いている方は多いので、自分にもできるかと思うこともあるのですが・・・。食事の支度や掃除などの家のことも中途半端になったり、家に仕事を持ち帰るようなことになれば子どもにも十分時間をかけられなくなるかもしれません。
(食事の支度や掃除など家のこと、それに、お子さんとの時間も十分に取れなくなってしまうことを心配に感じていらっしゃるのですね。)
はい、やはり子どもとの時間のことは一番気がかりです。もちろん、仕事をすることで気持ち的には楽になることもあるかなと思います。あとは経済面なども、もし私立に進学ということになれば私の稼ぎも必要になるかもしれません。そう考えると早いうちから復職したほうがいいような気もします。
(仕事をすることで気持ちが楽になったり、経済面などのことは前向きに考えているけれども、お子さんとの時間のことは一番気がかりに感じているのですね。いろいろとお話いただきありがとうございます。ここまでのお話や、これからのことを整理したいと思いますので、「~2つの視点で考える~キャリア子育て分析シート」を使ってみませんか。)
以下、略
さいごに
キャリアコンサルティング技法(ツール)はあくまでもキャリアコンサルタントとキャリアコンサルティングそのものを支援する位置づけにあります。ツール頼みの面談ではなく、しっかりとキャリアコンサルタントとしての技術的なかかわりを行い、相談者との関係構築ができていることを確認したうえでの活用が求められます。
正しいかかわり方の例では、アイビィのマイクロカウンセリング技法の最下層に位置する「基本的傾聴の連鎖」を用いて相談者との関係構築を図っています。関係構築ができていることは相談者の反応や言葉から確認を行い、そのうえで相談者支援の補助ツールとして提案をしています。
ツールの活用は相談者自身が主体的にその活用にかかわることも重要です。ツールはキャリアコンサルティングのためのツールであり、「相談者のためのツール」といえます。キャリアコンサルタントのためのものではありませんので、ツールの活用性が期待される場合でも、相談者が前向きに取り組むことができない様子であれば強制することがないよう留意しましょう。
***本記事のキャリアコンサルティング技法・ツールの活用事例は以下の書籍で詳しく解説されています。***
キャリアコンサルタント・キャリアコンサルティング: 支援ツールの理解と活用事例
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