【ケーススタディ付き】主訴と問題の捉え方のコツ

【ケーススタディ付き】主訴と問題の捉え方のコツ

キャリアコンサルティングでは、「主訴」「来談目的」「問題」といったいくつかの切口があり、それぞれ重なる部分がありますが、それぞれの枠組みで捉える必要がある概念でもあります。

また、問題には「クライエント目線での問題」「キャリアコンサルタントから見た問題(見立て)」があります。

これが混同してしまうと、問題が上手に把握できません。

整理すると、次のように定義ができます。

「主訴」=クライエント目線での問題
「来談目的」=主訴の背景にある悩みの本質
「問題」=キャリアコンサルタントから見た問題(見立て)

それでは、次の事例記録を読んで、それぞれを別の視点で書き出してみましょう。

<問題把握のためのケーススタディ>
Mさん
男性
25歳
会社員

相談者の話した内容
カッコ内はキャリアコンサルタントの発言

「最近、会社に行く気が起きなくて、とても憂鬱な感じです。何回か遅刻と当日欠勤もしてしまって部長からも注意を受けているのですが・・・。」

(最近、会社に行く気が起きなくて、勤怠状況のことで部長からも注意を受けているのですね。)

「はい、それで転職をしようかと考えています。少しずつ仕事も覚えてきたところなのですが、そんな矢先に大きなミスをしてしまって先輩に迷惑をかけてしましました。先輩が部長に怒られてしまったことを知ってとても申し訳なくて・・・居づらいような、肩身が狭いような・・・。このまま今の会社にいたらダメだのかなぁと思うようになってきて。それで、ちょうど知人が転職したという話を聞きました。
知人が言うには最近は転職するのが当たり前らしいのですが、実際そうなんでしょうか。」

(仕事を覚えてきた頃に自分のミスのことで先輩が怒られているのを目の当たりにして、居づらいような気がしている。ちょうど知人の転職のお話を聞いて心が揺らいでいる。転職した知人を見てどう思いますか?)

そうですね、気持ちはもう転職したほうがいいのかなと思っています。せっかくいい先輩だったのですが迷惑をかけてしまったので、いっそのこと一からやり直すというか、誰も自分を知らないところでやっていくほうがいいかと思います。そう考えるとまだ楽に思えるのですが、やっぱりそう思うってことは今の会社にはもう居たくないんだなぁと余計にそう思うようになって、はっきり言ってもう嫌なんですよね。」

(中略)

「転職したいなぁという気持ちはあるのですが、今はそういう元気もないというか、実際に探せてはいません。どうしたらいいのか、よくわからないです。先輩はとてもかわいがってくれますし、給料もまぁまぁいいので、遅刻や欠勤をしながらでもなんとなく続けていくべきなのかなとも思っています。知人はたまたま転職がうまくいきましたが、そうとも限りませんよね?ひとまず仕事を辞めてから考えるという選択肢もあるのかもしれませんが、両親にも迷惑をかけてしまうので、やはり一からやり直すつもりで転職するのがいいのでしょうか。・・・」

(以下略) 

設問1
相談者の「主訴」はなにか。

設問2
相談者の「来談目的」はなにか

設問3
相談者の「問題」はなにか。

論述や実技のケースには明確な正解というのはありません。キャリアコンサルタントの数だけ解答があると言ってもいいかと思います。

また、正解はありませんが、明らかに点数がとれない解答というものはあります。個別のケースですので論述添削やロープレ指導によって、ひとつひとつ丁寧に学んでいく必要があるスキルです。

ぜひ試験に向けて身に着けてみてください。

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