キャリアコンサルタント試験にチャレンジしている受験生の中には、すでに求職者支援のお仕事に就いている方もいれば、資格を取得して転職を考えている方もいるかと思います。また、現在働いている企業の中でもキャリアコンサルタント資格を生かしたスキルアップができる場合もあるでしょう。
今回はキャリアコンサルタント試験合格後のキャリアデザインについて紹介していきたいと思います。試験勉強中の方は『合格』がスタートラインになりますので、その後の活動もイメージしながら学習を進めるようにしましょう。
▮ キャリコンサーチへの登録
キャリアコンサルタント試験に合格後は、速やかにキャリコンサーチへ登録しましょう。キャリコンサーチでは、キャリアコンサルタントに相談したい方や、研修の講師などキャリア形成支援について依頼・相談したい企業・学校関係の方は、キャリコンサーチ(キャリアコンサルタント検索システム)で、全国のキャリアコンサルタントを検索するとともに、キャリアコンサルティング等を依頼することができます。
↓合格した受験生はさっそく登録してみましょう。

ただし、キャリコンサーチは7千人以上のキャリアコンサルタントが登録するサイトです。その中からキャリアコンサルタントを選択するのはなかなか難しいものです。その中から自分というキャリアコンサルタントが選ばれる必要があります。そのためには、自分というキャリアコンサルタントの価値を明確にして、強みや分野を定めていくことが大切です。
▮ キャリアデザイン

キャリアデザインとは、将来のビジョンを描き、自身のキャリアを自らデザインしていくプロセスです。2025年2月現在、キャリコンサーチに登録されているキャリアコンサルタントだけでも7千人以上います。2025年2月末時点で、国家資格キャリアコンサルタントの資格者数は約7万9千人に上り、10万人に近づいてきています。依頼者の立場からしても、10万人から一人のキャリアコンサルタントを選ぶのは至難の業でしょう。
そこで、まず考えておきたいのはキャリアコンサルタントとしてどのような分野で強みを発揮するのかを明確にすることです。キャリアコンサルタントの活動分野は、企業、教育、福祉など多岐に渡り、さらにその中から製薬、IT、デザインなど、産業分野ごとの専門性も必要になります。まずはしっかりと活動分野と産業を明確にしたうえで、キャリアコンサルタントとしてのキャリアを描いていくことが大切です。
▮ 3つのキャリアデザイン
ここではキャリアデザインの方向性を大きく次の3つの選択肢に分けて考えていきます。
①現在所属している組織・企業の中でキャリアアップを図る
②現在の組織・企業と並行してパラレルキャリアを形成する
③現在の組織・企業から離れて、新しいキャリアを形成する
現在、所属している組織や企業でキャリアコンサルタント活動ができる可能性があるのであれば、①のキャリア形成が推奨されます。本業でのキャリアを大切に育てながら、キャリアコンサルタントとしての価値をプラスしていくようなイメージです。
次に、推奨されるのが②のパラレルキャリアの形成です。パラレルとは並行するという意味で、本職と同時に副業を持ったり、本職以外の収入源を得ながらも同時に本職でのキャリアアップを目指せる利点があります。
以前は副業にはあまりいいイメージが伴わず、人材・情報の流出リスク、本業に対するモチベーション低下などさまざまな理由でネガティブに考えられていました。しかし、現代から未来の日本では労働力そのものが不足することが明らかになり、キャリアコンサルタントの存在が求められるようになりました。キャリアコンサルタント自身も本業を持ちながら活動をしている人は多くいます。
激しく変化する現代の社会環境と技術は未来の日本を支えるものであると同時に、企業でのキャリアが中断されるリスクでもあります。自分のキャリアを守るためのバックアッププランとしてパラレルキャリアの形成することは今後の日本社会の常識になっていくのではないかと思います。
①②のいずれのキャリアデザインも難しい場合には、③の選択肢を検討する必要があります。パラレルキャリアと同じように、現代では転職についての考え方も様変わりしています。終身雇用が当たり前とされていた時代。当時、転職と言えば企業を裏切る反逆者のような悪いイメージがつきまといました。しかし、変化と多様性に富んだ現代社会では転職によってキャリアアップを図っていくことはむしろ変革意識に高くポジティブな活動として評価されます。
ただし、相談経験が少ないうちにキャリアコンサルタントとして転職をするのはハードルが高いものです。もし相談業務のようなお仕事に就けたとしてもある程度年収などの条件を妥協する可能性は高いので、その点も中長期的なキャリアへの投資という観点でしっかりと考えてみましょう。





