1.想定する対象者
(1) これまで自分自身をふりかえってこなかった(客観視してこなかった)中高年
但し、「これまで先のことは考えず来てしまった中高年」に対し自らの強みや弱みを明確にし、①いつまでに②何を③どのように改善するかを明確にし、今後のライフプランを立てるために使用可能です。
*キャリアコンサルタントが今後の研磨に生かすための、作成途中の事例記録
相談者情報:Aさん・男性・63歳
略歴:半導体関連メーカーで工場長を務めた後に本社経理部で経理部長として就業。
家族:妻(60歳・専業主婦)・子ども(35歳・会社員)
相談者の話した内容
カッコ内はキャリアコンサルタントの発言
まもなく役職定年を控えており、嘱託社員として再雇用を申し出るかどうするかと悩んでおります。私がいれば下がやりにくいのではないかという思いもあり、このまますぱっと定年で退職しようと思っていたのですが、いざその時が近づいてくるとまだまだ働けるという自負もありますので、会社が働いてほしいと言うなら働くという選択肢のほうがいいかと思い始めました。
(役職定年を控え、定年退職をするか嘱託社員として再雇用を申し出るか、選択肢に迷っていらっしゃるのですね。嘱託社員として再雇用を申し出て、働き続けることには下がやりにくいのではないかという心配があるのでしょうか。)
はい。現在の役職ではなくなり、一般の嘱託社員となりますので段階的にはなりますが部長職の仕事は下に任せていかなくてはと思います。ただ、私は部長を20年以上やってきましたので、私のやり方で職場を回してきたところがあります。他の者に任せたとして、私がそれに従うような形で仕事をするのは・・・。
(仕事をするのは・・・?)
仕事をするのは、下の者もやりにくいでしょうし、私自身が口を出してしまうのではないかとも思います。もしかすると、私が居ることで下の者は私におうかがいを立てるばかりで自分で判断ができなくなってしまうかもしれません。今のところは後継者と呼べる者もおらず、これから育てなければいけないのですが、正直に言うと、どうかかわっていけば良いのかわかりません。そう考えると役職をおりてまで続けるのはちょっと抵抗があると言いますか・・・。
(下の方もやりにくと思うし、Aさんとしてはどうかかわっていけばよいのかわからない。そう考えると役職をおりてまで続けるのはちょっと抵抗があるのですね。抵抗があるという気持ちをもう少しお聞かせいただけますか。)
えぇ。自分が邪魔者扱いのようにされるのではないかという不安もありますし、どう振舞ったらいいのかわからない不安もあります。今までワンマンでやってきた分、部下が上司になったときに素直に従えるのか、それが一番こわいですね。自分だったらこうするのに・・・と考えて、フラストレーションを感じるかもしれません。そうなればお互いにストレスでしょうし、あまり良い決断ではないような気がします。
(邪魔者扱いされるのではないか、どう振舞ったらいいのか、そして、部下が上司になったときに素直に従えるのか。それが”不安”に感じるのですね。現在、嘱託で働いている方はいらっしゃるのでしょうか?)
そうですね。何人か働いている人がいます。
(何人かいらっしゃる。そういった方々を見てどう思いますか?)
彼らを見ていると・・・あぁ自分もあんな風になるのかと、おそろしくなりますね。気が楽でいいなとも思うのですが、それ以上に役職を失って、部下の指示で仕事をすることが想像できません。
(気が楽でいいなと思う反面、役職を失って部下の指示で仕事をすること想像できない。想像すると、どのような気持ちになりますか?)
やはりストレスを感じますね。なんでそんなやり方なんだ、と今でもそう思うことが多々あるので、今は上司の立場なので指導すればいいですが、そういうわけにはいきません。やり方に不満があってもそれに従わないといけないわけですよね。間違ったやり方をどうやって指摘したらいいのか・・・。私が変わらないといけないのだと思います。
(今は上司の立場ですが、役職がなくなればやり方に不満があっても、間違ったやり方だと思うことがあってもそれに従わないといけない。そのときにどう振舞ったらよいのか、想像するとストレスを感じるのですね。お話いただきありがとうございます。
もし、再雇用で職場に残るとした場合、部下の方々とどのようにかかわっていけばよいか、一緒に考えてみませんか?「自己理解~行動・特徴把握シート」を使うと、これまでのことを振り返りながら今後のあり方を考えることができます。)
以下、略






