1.想定する対象者
(1) 子育てしながら働くことを負い目に感じて(子供がかわいそう等)辛くなっている女性
(2) 職場に迷惑をかけているのではないかと悩んでいる女性
(3) 仕事も家事・育児も自分がやらなくては、と抱え込み、一杯一杯になっている女性
但し、上記のような課題は特になくても、両立中である女性、将来育児と仕事の両立を考えている女性や、これから産育休に入る女性に対し、働く事を多面的に捉え、両立のポジティブな面に気づいて頂く目的でも使用可能です。その際は「迷ったこと、困ったこと」欄は記入する必要はありません。
また、本ツールはグループ・カウンセリングでの使用にも適しています。相談者ひとりでは思い浮かばないようなポジティブな意見が出る事があります。
*キャリアコンサルタントが今後の研磨に生かすための、作成途中の事例記録
相談者情報:Aさん・女性・35歳
略歴:広告・メディア関係の企業で契約社員として営業サポートに従事。
家族:夫(36歳・会社員)・子ども(5歳)
相談者の話した内容
カッコ内はキャリアコンサルタントの発言
子どもが3歳になってから、以前お世話になった職場で契約社員として勤務しています。最近になって子どもが保育園でぐずることが多くなってきまして・・・。保育園の方にも迷惑をかけてしまっているみたいです。熱を出すことも以前よりも多くなってように思います。私が子供との時間を十分に作っていないからでしょうか・・・。
(最近になってお子さんが保育園で”ぐずる”ことが多くなり、熱を出してしまうことも増えている。Aさんとしては、時間を十分に作れていないことが原因ではないかと考えているのですね。もう少しお話を聞かせてください。)
はい。保育園の先生が言うには3歳頃は第一次反抗期と呼ばれる時期なので、特に男の子はそういうものなのだそうです。ただ、他の子を見ていてもそうは思えなくて、保育園の先生もうちの子には手を焼いている様子が伝わってきます。それに、熱が出てしまうというのは少し違うような気がして・・・。お迎えにいって、家に帰ると熱がおさまったりすることもあります。このままでは職場にも居られなくなってしまいそうです。
(他のお子さんを見ていると、どうしてもお子さんは特別に手を焼いているように感じる。それに熱が出てしまうのは、反抗期とは違うのではないかと疑問に思うのですね。職場にも居られなくなってしまいそうな状況について、旦那様にはご相談されてみましたか?)
えぇ。旦那にも話しています。家の中では元気そうなので、あまり心配はしていないというか、保育園での様子が想像がついていないみたいです。旦那も協力できることはしてくれているので、これ以上に子どものことに時間を作ろうと思うと、やはり私が専業主婦に戻るしかないかなと思っています。
(お子さんはお家では元気そうなので旦那様はあまり心配はされていないのですね。今は旦那様も協力もしてくださる中で最大限にやっていらっしゃるので、これ以上となると仕事を辞めるしかないと思っている。職場にはお話されましたか?)
まだ職場には話していません。理解のある職場なので、きっと「気にしなくていい」と言ってくれると思います。いつもそう言って保育園のお迎えを優先させてくれるのでそれも申し訳ない気持ちで・・・。微力ながら仕事のサポートはできていますし、これから繁忙期も控えていますので「辞めたい」とはとても言えないです。どうしたらいいでしょうか。
(理解のある職場で、今は微力ながら貢献ができている。これから繁忙期も控える中で、理解のある優しい職場の人たちが困るようなことはできない、とそう考えていらっしゃるのですね。)
(中略)
職場の人たちは本当に優しい人たちなので・・・。困らせたくありません。
(本当に優しい人たちに恵まれていて、困らせたくはない。旦那様と協力をしながらご家庭との両立も精一杯やっている中で、お子さんに対してはどんなお気持ちを感じていますか?)
はい。子どもに対しても寂しい思いをさせているのではないかと申し訳なさを感じています。両親からも、今が一番かわいいときなんだから一緒に居てあげなさいと言われて、余計に心苦しいです。一緒に居られる時間も仕事で疲れてしまっていることもあるので・・・。そういうところで子どもも気持ちが落ち着かないのかもしれません・・・。
(うん、お子さんに対して寂しい思いをさせてしまっている申し訳なさ、それに心苦しさ。お仕事で疲れている様子もお子さんの気持ちが落ち着かない理由かもしれない感じているのですね。いろいろとお話いただきありがとうございます。一度、ここまでのお話を整理するために、こちらのシートを使ってみましょう。これは、「~2つの視点で考える~ キャリア&子育て分析シート」と言います。お子さん、職場、家庭、そして自分自身のことを整理して「見える化」することができますので、今感じていることを整理して、Aさんらしい生き方、働き方を考えるきっかけにしましょう。)






