1. 想定する対象者
(1) 子育てしながら就業中の女性全般
(2) 育児(休暇)からの復帰を考えている女性全般
上記には、以下の女性が含まれます。
・職場と家庭の狭間や子供の状況・家庭環境等、複数の要因が重なり混沌とした状況であると考えられる女性(例:漠然とした不安を抱える/自分がどうしたいかわからない)
・子育て中あるいは出産*を間近に控え、仕事を続ける/復帰することに不安を感じる女性*出産は初産のみならず第二子以降を含む
女性向けのキャリアコンサルティング技法の最初に紹介されているのは、育児女性相談者への質問例です。家族、感情・考え、職場・仕事、地域等に整理しながら、相談者の置かれている環境やその考え、気持ちを理解することに有効です。
シュロスバーグの4S点検では、次の4つの要素を丁寧にチェックしていくことで、意思決定に向けて相談者に不足している可能性があるリソースや、使えそうだけど使っていないリソースなどが整理できます。4Sはトランジション(転機)に関してシュロスバーグが理論化したものです。
1.状況
2.自己
3.周囲の支援
4.戦略
また、シュロスバーグによると、トランジション(転機)は次の3つに区分されます。
「予測された転機」
「予測されなかった転機」
「期待したことが起こらなかった転機」
そのうえで、トランジション(転機))に際しては4Sのリソースを点検することで対処をしていくことを説明しています。
・クライエントは状況をどのように受け止めているのか。
・どのように自己理解をしているのか。その深さは。
・関係する人たち(周囲の人たち)との関係性はどうか。
・未来に向けてどのようにビジョンを描けているのか。
4Sの点検はキャリアコンサルタントが相談者にかかわる面談場面でも活用ができます。育児女性相談者への質問例にある質問は育児女性相談者に対する4S点検の棚卸としての活用性も高いと言えます。それでは、実際の事例を参考に家族、感情・考え、職場・仕事、地域等について質問をしていく流れをみていきたいと思います。
尚、厚生労働省提供の動画でも説明されていますが、本ツールはインタビューのように上から質問をしていくことを目的としているツールではなく、相談者にとって重要な質問をしていくためのものです。必ずしも、すべての質問項目を網羅する必要はありませんので、キャリアコンサルティングの流れに沿って活用するようにしましょう。






