1.想定する対象者
(1) 正規雇用で働くことに対して今一つ自信、意欲が持てない若者。
(2) 自己 PR 等に自信がない若者。
(3) 就職活動期の学生。
但し、35 歳以上でも離転職が多い人や、派遣労働が長い等で職業キャリアの一貫性や専門性が乏しい人の行動特性等を振返り、強み・長所を見出し自己肯定感や自己効力感を涵養(かんよう)する目的でも使用可能です。
それでは、活用事例を見てみましょう。
*キャリアコンサルタントが今後の研磨に生かすための、作成途中の事例記録
相談者情報:Aさん・男性・27歳
略歴:大学卒業後、派遣社員としてコールセンターに勤務。通販の受発注に関する問い合わせ受付業務に従事。
相談者の話した内容
カッコ内はキャリアコンサルタントの発言
派遣元からまもなく3年になるので、派遣先を変更するか派遣元で無期限の雇用形態に変更するか、もしくは派遣先で直接雇用の交渉をするかというお話がありました。自分としては、今の仕事をそのまま続けていければとは思っているのですが、まぁそれも無理そうなら他のコールセンターでもいいかなとは思っています。
(派遣元からお話があり、まもなく3年を迎えるので雇用形態について選択をしなくてはいけない。今の仕事を続けていくのか、他のコールセンターで働くことも視野に入れているのですね。)
はい。本当は正社員で働ければ一番いいとは思うのですが、今のまま派遣を続けていてもそれは難しいと思います。そのためには派遣先で直接雇用にしてもらって、それから正社員を目指す方法があると聞きました。ただ、派遣先にも正社員という方はほとんどいませんので、ちょっとイメージも沸いてきません。
(正社員で働けることが一番いいとは思うけれども、今の仕事では正社員として働くイメージが持てないのですね。他の仕事であれば正社員になることがイメージしやすいでしょうか。)
いえ、大学卒業して就職することができませんでしたので、正社員の経験もなく、自分が正社員で働くこと自体のイメージがまったくできません。今からでも正社員を目指すということはできるのでしょうか。もし、できることなら考えてみたいと思います。
(正社員の経験がないので、働き方そのものイメージが湧きにくいのですね。できることなら考えてみたいということなので、一緒に考えていきましょう。正社員を目指すとすると、どんなお仕事がしてみたいと考えていますか。)
※キャリアコンサルタントは相談者が「正社員」について語るときの自己肯定感の低さに注目し、これに対して十分配慮しながらかかわった。
(中略)
特に資格もありませんので、強みと呼べるようなものはないと思います。今まで派遣としてやってきたこともコールセンターの仕事なので、今後の仕事に生かされる経験ができてはいません。正社員を目指して就職活動をするとして、アピールするものがないというか・・・。正社員になったとしても、ちゃんと貢献できるのか、まわりとうまくやっていけるかも不安です。
(就職活動に向けてアピールできることや、就職後の活躍イメージが湧かないのですね。ここまでのお話をあらためて振り返ると、派遣先で3年を迎えることをきっかけにキャリア選択の機会にあって、正社員を目指してみたいお気持ちがある。ただ、正社員として働いた経験がなく、強みや活躍のイメージがまだついていないということですね。
はい、本当にそのとおりです。これまでに経験したことは正社員になるためにまったく役に立ってない感じがして、どんな風に正社員を目指したらいいのかわかりません。
(それでは、こちらのシートを使って、Aさんの経験を振り返ってみませんか。きっと自己PRにつながるヒントも得られるかと思います。)







