相談者情報:Hさん、女性、28歳
略歴:薬学部卒業後、薬剤師として調剤薬局に勤務。2年後に退職し、派遣会社に登録。現在は派遣スタッフとして製薬会社コールセンターに勤務。
家族構成:父55歳(会社員)母53歳(専業主婦)
今回のクライエントの場合、相談の冒頭に「気持ち」について語っていることが注目すべきポイントです。キャリアコンサルタントは前半部分で事実関係を確認し、後半で気持ちに対する応答をしています。
重要なポイントは「不安」という気持ちにしっかりと応答できているかという視点です。ここに応答をしないとコトガラの面接が進行して深みを得られません。【堂々巡りの面談】という表現がありますが、この原因の多くは感情に応答ができないことにあります。しっかりと感情に応答していくと、クライエントの中で気持ちや考えが自然に深まっていきます。
動画で紹介したふたりのキャリアコンサルタントはそれぞれ「不安」という気持ちに対して応答ができているか、もう一度確認してみましょう。
さて、今回のクライエントの問題はどのように見立てられるでしょうか。
ひとつには、正社員という”名詞”にこだわりが強く、どのように働きたいとかどんな仕事をして活躍したいというような”動詞”で語られていないことです。つまり、仕事理解が不十分と言えます。そのため、正社員になりたいという気持ちが先行するものの、企業側から見るとなぜ正社員として雇用をするのかその後の働き方が見えてこないのですね。
クライエントにはしっかりと企業側の目線を養っていく必要性が感じられます。そのためには、まずはお気持ちを丁寧にうかがってラポールを形成しながらも組織目線で気づきを得られるようにチャレンジをしていく方針が立てられるかもしれません。






