相談者情報:Tさん、男性、45歳
略歴:複数回の転職後、38歳で現在の勤務先(大手スーパー)に入社。地方支店で一般職として発注管理や品出しなどの実務に従事している。
家族構成:妻43歳(パート)子供13歳(中学生)/11歳(小学生)
今回のロープレ事例は主にファイナンスの相談ですが、クライエントはこれまでのキャリアを計画的には考えてきていない様子が伝わってきます。
最近になって事情が変わってお金の心配をしています。子供の養育にかかる費用は大学進学まで工面したとして、およそ2,000万円前後と言われています。これが2人になれば20年余りで4,000万円という金額が必要になる可能性があるわけですね。
年間にして200万円ですので、夫婦の生活に加えて月に17万円が必要になります。
おそらくクライエントはこのように現実味のあるシミュレーションをしたうえで、キャリア形成と向き合ってきてはいないと考えられます。
今の仕事では何年後に昇給・昇格をする予定で、いつ頃には引っ越しをして家賃はこれくらいを考えていて、そのときには子供がいくつになっていて、月にいくらくらい必要になるのか細かくブレークダウンして考えていく必要があります。FPにも相談が必要かもしれません。
主訴は「急にやってきたお金の不安に対して、自分たちの稼ぎではどうにもならないという焦りや、どうしたらいいのかアドバイスがほしいくらいに困っている気持ち。」です。
まずは不安な気持ちに寄り添ってラポール形成を最重要にしながら、事実関係を聞いていく必要があります。なぜラポールを重要とするかですが、このクライエントとはファイナンスに向き合っていただくために、チャレンジを展開する場面が待っているからです。
また、クライエントは何度も転職を繰り返しており、「手に職を身に着けてきていない」と語れていることや「自分がもっと稼がなくては」との発言もありました。キャリアビジョンやファイナンスに対する計画性がないこと、また、奥さまやご両親の力を借りて協働的に問題解決を図っていく協力的な視点に欠けていることが問題としてあげられます。
現代においてはなにも家計をすべて夫が背負うという考え方をする必要はありません。夫婦や家族で協力をするという視点を養うことも必要です。






