【コラム】キャリアコンサルタント試験直前『実技試験』合格する人に共通する3つのポイント

【コラム】キャリアコンサルタント試験直前『実技試験』合格する人に共通する3つのポイント

まもなく第27回キャリアコンサルタント国家試験です。今回はキャリアコンサルタント試験のうち、実技試験に合格する人に共通する3つのポイントを解説したいと思います。

実は、キャリアコンサルタントの実技ロープレには合格パターンが存在します。「実技ロープレに合格するパターンが存在する」と言えば形式的なかかわり応答をイメージされるかもしれませんが、実際には「こんな人が合格しやすい」という特徴や傾向というイメージで捉えていただくと良いかと思います。

当たり前のことのようですが、なぜそれが評価のポイントになるのか詳しく解説いたしますので、ぜひ実技試験に向けた参考にしていただければ幸いです。

基本姿勢でかかわることができる

まず初めに、相談業務やビジネス経験の多い受験生が陥りやすいパターンについて紹介します。それは、「実践的(現場的)すぎるかかわり」です。国家試験の実技ロープレでは、これからキャリアコンサルタントとして活動する段階の受験生を想定した評価が行われます。

つまり、キャリアコンサルタントとしてまったくの初心者で良いのです。基礎知識をしっかり身に着け、それが実践できているかが評価のポイントになります。基礎知識とはマイクロカウンセリングや来談者中心療法における「傾聴」や「共感」の姿勢です。

実際のキャリアコンサルティング場面でも、初対面から15分の間にはリレーションの構築に努めますので、あれこれと技法を使おうとは考えずに、リレーションづくりを意識してしっかりかかわっていることはキャリアコンサルタントとして必要不可欠な技法です。

不合格になってしまう受験生は、15分の間に知りうる限りの知識や経験、技法をたっぷりアウトプットしてしまう傾向にあります。ロープレの時間中、「いかに多くの技法を繰り出せるか」と考えているときは自分に意識が向いている状態ですので、クライエントに対して純粋に共感的理解を傾けられるカウンセラーの心の状態にはないと言えます。

多くの技法を用いた実践的(現場的)なかかわりができるかどうかは試験では求められません。たどたどしくても、初心者らしくてもまったく問題ありません。大事なことは目の前のクライエントの悩みに対して、純粋に共感的理解を傾けることです。

クライエントに左右されない

「クライエント役の当たりが悪かった」という話を聞くことがあります。しかし、実際のキャリアコンサルティングでは、キャリアコンサルタントが選ばれることはあっても、キャリアコンサルタントがクライエントを選ぶことはできません。

クライエントによってキャリアコンサルティングの成果が変わってくるということは、キャリアコンサルタントは自身の人生経験によってキャリアコンサルティングを進めているということです。つまり、キャリアコンサルタントが主体となって、相談場面が進んでいることになります。

キャリアの悩みはどこまでもクライエントに主体がありますので、クライエントがどんな属性の相手であったとしても、自分と相性が合う・合わないということはキャリアコンサルティングの成果には一切関係ありません。

大切なことはクライエントの人生、価値観、考えや思いを聞かせていただくという姿勢です。

例えば、目の前に尊敬する人がいて、その方と15分間のインタビューができるとしましょう。尊敬すべきアーティストでも、歴史上の人物でも構いません。尊敬する人を前にして、足を組んだり、肘をついたり、自分の意見を申したり、アドバイスを与えることはないと思います。

言葉をひとつ残らず聞き逃さないように、全身全霊で魂を込めて”聴く”のではないでしょうか。キャリアコンサルタントはそんな仕事です。ひとりひとりのクライエントからその考えを、思いを、人生を、教えていただくのです。

「クライエントの人生を聞かせていただく」という姿勢を持ってかかわっていれば、クライエントの当たり、外れという考えにはなり得ません。

クライエントはどんな相手であっても、自分自身がキャリアコンサルタントとして基本的な技術を身に着け、誠実にかかわっていれば、実技ロープレの合否には関係ないという姿勢で自信を持って臨みましょう。

誤ったかかわり方をしない

基本的な姿勢でかかわることや、クライエントに左右されないことに加えて、もうひとつのポイントは”誤ったかかわり方”をしないことです。確実に合格する応答のあり方を明言することは難しいのですが、明らかに”不合格になるであろう応答”は明言ができます。

その多くには共通点があります。学科試験と同じように、学ぶことはたくさんありますが、その根っこは繋がっているイメージを持って取り組んでいただけると理解が深まるかと思います。

代表的なNG例としては次の3つです。

・アドバイス
・「なるほど」
・同感

目の前には尊敬すべきひとりのお相手がいます。アドバイスが欲しいくらいに困っているかもしれませんが、その大事な意思決定はクライエントがこれから生きていくために大切な機会です。これをキャリアコンサルタントが奪ってはいけません。

次に「なるほど」です。この言葉そのものというよりは、「なるほど」に代表されるビジネスマナーに欠ける応答です。「なるほど」は目上の方には使わない表現です。ビジネスマンの相槌としては不適切です。

キャリアコンサルタントはプロの相談員でありながらプロのビジネスマンです。正しい日本語を使えるかどうかは非常に重要な評価ポイントです。

そして、同感です。クライエントに左右されてしまう面談は、同感によって進行しています。キャリアコンサルタント自身が近しい経験をしたことがある場合には、クライエントの思いに気づくことができる一方で、経験にないお相手だとどうかかわっていいかわからないわけですね。

共感はどんな相手に対しても傾けることができるキャリアコンサルタントの技術です。もちろん感情豊かにお相手の気持ちを汲み取ることは大切ですが、キャリアコンサルタントはプロですので感情ではなく技術でこれを表現する必要があります。

合格パターンまとめ

以上、合格する人に共通する特徴について解説いたしました。重要なことは次の2つの柱に支えられたかかわりができていることです。

・基本姿勢を大切にかかわること
・クライエントが主体であること

難しいケースだと感じることや、高度な技法を学ぶ経験もありますが、この2つだけはいつでも大きな柱となりキャリアコンサルタントを支えています。国家試験ではキャリアコンサルタントとしてのかかわり方が、これらの大きな柱に支えられているかどうかを見極められていると言っても過言ではありません。

キャリアコンサルタント試験に合格して、実際のキャリアコンサルティングをする中で知識や経験が増えても、このことはいつまでも心の中に留め、大切にしていて欲しいと思います。

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