『時系列×関係性』で質問力を高める方法【基礎編】

『時系列×関係性』で質問力を高める方法【基礎編】

キャリアコンサルタントは自分の力で状況や気持ちを整理することができないクライエントの状況や気持ちを整理するサポート役であることをお伝えしました。キャリアコンサルタントは感情豊かにクライエントの気持ちを感じ取り、応答しながら、同時に限られた時間の中で解決的にかかわっていくことも求められます。

このときに質問力が問われます。

質問は事前に用意しておくと、いつどのタイミングでそれを出そうかと考えてしまってうまくいきません。それではどうしたらいいのか。それは問題を整理することです。問題を整理することで必ず質問は出てきます。

本記事では、時系列と関係せ地を使って問題を整理して、的確な質問ができるようになる方法を紹介します。面談では必ずしも質問をしなくてはいけないと考える必要はありませんが、傾聴や共感だけでは相談者任せの面談になってしまう可能性があります。しっかりと、問題を整理しながら深めるべきポイントを理解していくキャリアコンサルタントの内面的なプロセスとして大切にしていただければと思います。

最初に引くのは時系列です。左から右に向かって横方向に矢印を引いてください。左は過去、右は未来です。過去から未来に向けて時間の流れを表します。クライエントはちょうど真ん中、現在に立っています。

相談内容が将来の不安であったとしても、その不安を感じているのはです。不安を感じるのは1年前でも1年後でもありうることです。しかし、このクライエントは今、不安を感じているから来談されていると考えます。

過去の選択を後悔しているクライエントがいます。「どうしてあのとき・・・」クライエントはいつまでも過去を生きているような気持ちです。しかしその気持ちを感じているのはまさに今・ここです。

面談中には未来や過去を行き来することがあります。重要なことは必ず今に帰ってくるということです。

次に、縦軸に上方向の矢印を引いていきます。これは他人軸を表します。

時系列は共通ですが、関係性はクライエントによって当てはめるものが変わってきます。相談者を中心に見たときに、上にいる人、下にいる人、同列にいる人はどんな関係の人か想像してみましょう。

例えば職場の悩みであれば、上には上司、先輩、会社など、下には部下、後輩などが関係しているでしょう。同列には同僚の存在が想像できるかと思います。同時にプライベートの関係も整理してみましょう。上に親、兄弟、義理の両親、下には子供、同列には本人や家族、パートナーの存在などが浮かび上がってきませんでしょうか。

このようにして左から右に時間が流れる中で、今・ここの中心にクライエントが抱えている問題を関係性と照らし合わせて紐解いていきます。

人は過去のキャリアを足跡にして、今という時間を他者との関係性の中で未来に向けて進んでいます。そして、ときに立ち止まって未来のことを考え、悩みます。

キャリアコンサルタントはクライエントの話に耳を傾け、その要素はマップ上のどこに位置しているのか、そして、マップ上に足りない要素はなにか、ということを考えます。

そうすることで自ずと質問は出てきます。

実践編で実際の事例に照らし合わせてみていきたいと思います。

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