以下の記事も参考にしてください。
傾聴と共感によるかかわり技法は、資格取得後の相談場面も想定した実践的なスキルでありながら、実技試験本番でも重点評価項目となっている基本的な姿勢です。国家試験を控える受験生は必須で身に着けておく必要があります。
ロジャーズのカウンセリング理論におけるカウンセラーの態度・技法を真に理解するには”体験”を伴う内的プロセスが含まれています。
臨床心理士をはじめとする多くの心理職に求められるカウンセリング技法でありますが、その理論は”体験的に理解する”ことが欠かせません。
一方、国家資格キャリアコンサルタントの養成講座では、カウンセリング技法を体験的に学ぶ機会は非常に限られています。受講生同士のロープレを拝見していても、これを実践できる受講生は僅かな存在です。
受験生は今まさにカールロジャースによる傾聴技法をはじめ、アイビィのマイクロカウンセリング技法など様々なカウンセリング理論を勉強していることかと思います。
ところが、それを相談場面(実技ロープレ)で技術的に使えるかと聞かれると難しいと感じるのではないでしょうか。なぜかというと、キャリアコンサルティングやカウンセリングのメソッドは非常に感覚的・体験的な要素を含んでいるからです。この要素を理解するというのは、実体験を伴う経験を重ねていく道のりです。
「考えるのではなく感じる」
実体験をもって感じた多くの理論家やカウンセラーは、この体験をいかに伝えていくのか、深く悩んできたことかと思います。多数の書籍があるにも関わらず、ロジャースの伝えたかったことはひとり歩きをしてしまうことも多いのではないでしょうか。
傾聴と共感の中核三条件①自己一致
それでは、ロジャーズの理論を体験的に理解するワークに取り組んでみましょう。
読者の皆様は、今この瞬間に私の話を聴いてくださっているカウンセラーの立場にあるといえます。次のケースをカウンセラーの立場で読んでみてほしいのですが、そのときにぜひ自分の”感情”に注目をしてみてください。
これを読んでいる(聴いている)ときの自分はどんな気持ちがするか。
そのことだけに集中してみてほしいのです。
それでは体験ワークです。
体験ワーク
「私は生きていてはいけない人間なんだと思います。
当時はまだ若かった、そうは言っても許されないことをしてしまいました。
罪の意識から抜け出すことはできません。一生、できないんじゃないでしょうか。こんな気持ちで残りの人生を明るく生きていけというのは無理があります。
たった一言であんなに人を傷つけてしまって、彼女はきっと未だに私を恨んでいます。一生恨まれても仕方がないと思います。
先生、私は一体、どうしたらいいのでしょうか。
私が犯した罪は許されないものです。
どう考えれば楽になれるでしょうか。
もうこのままでは、生きられないかもしれません。
私は彼女にこう言いました。
「あなたなんか生きている価値のない人間だ!」
本当に生きている価値がない人間は私だったんです・・・。」






