実技試験に1発合格した受験生へのインタビューをもとに、実技試験1発合格への近道をまとめます。
実技と学科の勉強割合

学習割合は人それぞれかと思いますが、養成講座の受講生は実務経験がない方も多くいらっしゃいますので、学科:実技の学習割合は3:7で実技の練習にしっかりと時間をかけることが推奨されています。
実際、1発合格している人は実技ロープレの回数をこなすことに時間をかけている傾向にあります。
基本的なかかわり技法として、アイビィのマイクロカウンセリングやロジャーズのクライエント中心療法などの理論体験を学ぶ機会は少なからずあるかと思います。一方でカウンセリングにおける面談スキルには大いに感覚的な要素を含んでいますので、実体験を伴って身に着いていくものでもあります。
そこで受験生を悩ますのが、どのようにして実技対策をするのかということです。
実技ロープレの練習方法

養成講座で受講生同士のロープレは経験したものの、修了後は実践機会をほとんど得られない方も多く、正解がわからないまま、2回目、3回目・・・と繰り返し試験に臨んでいる方もいます。
実技の受験費用は高額です。受験を繰り返すとなるとかなりの出費になりますし、なによりモチベーションの維持がむずかしいことでしょう。
現在、国家試験を控える受験生の皆様は受験生同士で練習をすることもありますが、受講生同士で練習をしていても合格レベルにあるのかがわからず、さらには誤った方向にシェイピングされていってしまう危険があります。
そのため、カウンセリングなどの相談業務の経験者を除いて、1発合格している受験生の多くは養成講座修了後にキャリアコンサルタント資格保有者による実技トレーニングを受けてから試験に望んでいる方が多いです。
メンターになってくれる先輩キャリアコンサルタントや、合格支援団体を利用してとにかく実践的なロープレの数を踏んでおくことが望ましいと思います。
料金は実際のキャリアコンサルティングと同様にキャリアコンサルタントの技量や経験によって、1回数千円~1万円前後と幅があります。
キャリアコンサルタントは合格してからがスタートです。
合格後に得られるキャリアの選択肢は各段に広がりますし、初めての受験の方は1発合格したという事実自体がキャリアの自信になります。
受験勉強中に形成したパイプ(キャリアコンサルタントとの関係性)を利用して、合格後の活動をしている方もいます。
受験勉強をフックに今のうちからパイプをつくっておくのも戦略のひとつです。 合格後の活躍を見据えて、今のうちからたくさん関係性を築くことをおすすめします。
必要なかかわり技法
1発合格している受験生に共通するかかわり技法のポイントについてです。
コンサルタントというイメージが先行して、『提案力』『プレゼンスキル』が求められる職業を想像される方も多いですが、実際に求められているのは『傾聴力』『共感力』に代表されるカウンセリングスキルです。
養成講座ではこの点について十分にはロープレ経験を得ることが難しいのが実情です。勉強しなければいけない範囲は広く、法規制や各種制度、メンタルヘルスや精神分析まで学科試験の学習だけでも膨大な量です。
1発合格している受験生に共通して身に着けているのは、傾聴と共感の技法です。
ここに注力しましょう。面談は初回の15分を想定しています。ここで最も必要なのは相談者との『ラポール形成』です。
主には、アイビィのマイクロカウンセリング技法と、カール・ロジャーズのクライエント中心療法の理論です。理論を実践経験として得ることです。これには体験的な要素を含んでいます。
理論をしっかりと学び、それをアウトプットしていく機会が重要です。
『展開』には質問が不可欠

ロープレでは必ずしも質問をしなくてはいけないわけではありません。特に、前半についてはラポール形成に努めることが最優先になります。一方、傾聴に徹するだけではクライエント頼みの面談になってしまう場合もあります。
復唱や要約、伝え返しをしてもそこでオープンクエスチョンがないために、クライエントは「はい」としか答えられずに行き詰ってしまうわけです。
展開には、きっかけになる『質問』が必要です。質問が出ない主な原因は、問題の見立てがしきれていないことです。
「問題を見立てられず、明確化するための質問も出てこない。」
「質問をしないと展開しないけど、何から質問したらいいかがわからない。」
「主訴が捉えきれなくて、何に困っているのかさえわからないので、質問のしようがない。」
キャリアコンサルタントの応答場面にもかかわらず、何も質問が出てこない・・・頭が真っ白になってしまって、クライエントを導くことができないまま終わってしまう体験をすると、ロープレに苦手意識をもってしまう受験生も多いです。
質問力は、相談内容を整理し、問題を見立てる力です。
これは、実技ロープレ、論述試験ともに求められる共通スキルと言えます。しっかりと練習を繰り返して、どんな事例であっても相談内容を整理して分析することで、冷静にアウトプットができるようになると安心です。






