解答と解説
★解答【設問1】防衛機制について説明した次の記述のうち、適切なものはどれか。
1.フロイトによると、反社会的な考えや行動を社会的行動に転換する防衛機制を「反動形成」と呼び、スポーツや芸術活動に打ち込むといった例がある。
不適切です。
設問は「昇華」について説明しています。
2.フロイトは、受け入れがたい感情(本心)とは、反対に振る舞うことを「置き換え」による防衛機制であると説明した。
不適切です。
設問の内容は「反動形成」の説明です。
3.受け入れがたい感情があるとき、理由をつけて納得することは「取り入れ」と呼ばれる。
不適切です。
理由をつけて納得する防衛機制を「合理化」と呼びます。
4.フロイトは、受け入れがたい感情を、意識から無意識の世界に押しやる防衛機制を「抑圧」であると説明した。
適切です。
★解答【設問2】精神分析的心理療法について説明した次の記述のうち、適切なものはどれか。
1.フロイト(Freud,S)は、治療過程でセラピストからクライエントに対する逆転移が起こることで、クライエントが無意識に抑え込んだ感情などの理解を深めることができると考えた。
不適切です。
セラピストからクライエントに対する逆転移は治療の妨げになると考えました。
2.クライエントの過去に生じた感情や対人関係のパターンが、クライエントとセラピストとの間で現れてくることを「逆転移」と呼ぶ。
不適切です。
クライエントからセラピストに向けられる感情は「転移」と呼ばれます。
3.フロイト(Freud,S)は、心の構造を「意識」「前意識」「無意識」の3層による構造論で説明ができると考えた。
不適切です。
設問は「局所論」についての説明です。
4.ユング(Jung,G.C)は意識には「個人的無意識」と、個人を超えた「集合的無意識」があることを想定した。
適切です。
★解答【設問3】次の記述のうち、マーシャ(Marcia, J. E.)が示したアイデンティティ・ステイタスの「モラトリアム」に関する内容として、適切なものはどれか。
1.マーシャは、エリクソンの自我同一性対同一性拡散の概念について発展的研究を行い、自我同一性の課題対処に「危機があったか否か」「積極的関与」があったかに重きを置いた。
適切です。
2.マージャは自我同一性地位は4つに分類することができ、「同一性達成」「モラトリアム」「地位確立」「同一性拡散」であるとした。
不適切です。
マージャは自我同一性地位は4つに分類することができ、「同一性達成」「モラトリアム」「早期完了」「同一性拡散」であるとしました。
3.モラトリアムとは、幼少期からのあり方について確信がなくなり、いくつかの可能性について本気で考えた末、自分自身の解決に達して行動していることを指す。
不適切です。
設問は「同一性達成」についての説明です。
4.同一性拡散とは、自分の目標と親の目標の間に不協和がなく、どんな体験でも幼少期以来の芯ねんを補強できるだけの力強さを持っていることを指す。
不適切です。
設問は「早期完了」についての説明です。
★解答【設問4】精神分析的カウンセリングに関して説明した次の記述のうち、不適切なものはどれか。
1.自由連想法とは、無意識の模索のために頭に思い浮かぶことを語る方法であり、無意識が意識化される技法である。
適切です。
2.作業同盟とは、転移及び逆転移が起こらずに治療を進めていくことができるクライエントとセラピストの関係性である。
適切です。
3.フロイトは心の構造を「自我」「イド(エス)」「超自我」の3層からなる心的装置(構造論)として捉えた。
適切です。
4.超自我は、無意識的な本能欲求であり、自我に対して願望の充足を求めるが、超自我の指令が優先と判断された場合には願望を抑圧する。
不適切です。
・自我は、主に意識的な心の働きです。外界からの要請を受けて、イドや超自我の間で、調整機能を果たしています。
・イドは、無意識的な本能欲求です。自我に対して願望の充足を求めますが、超自我の指令が優先と判断された場合には願望を抑圧します。
・超自我は、自我に対する裁判官(検閲機関)または理想像の役割をもちます。本能欲求に禁止を行って自我に罪悪感を生じさせたり、自我にあこがれの感情をもたらし理想に近づこうとさせる道徳的な役割です。







