解答と解説
★解答【設問1】意思決定について説明した次の記述のうち、適切なものはどれか。
1.ジェラットは前期理論において、積極的不確実性(肯定的不確実性)を提唱し、意思決定は「目標に近づくと同時に、目標を創造する過程でもある」と提唱した。
不適切です。
積極的不確実性の説明ではありますが、後期理論についての説明です。
2.ティードマンによると、選択とは絞られた複数の選択肢の中から自分の目標に最も合ったものを選択することであり、これは予期段階に含まれるとした。
適切です。
3.ティードマンはキャリアの意思決定のプロセスを「区分」と「統合」の2つに分け、さらに区分4段階、統合3段階に分けて説明した。
不適切です。
ティードマンはキャリアの意思決定のプロセスを「予期」と「実行」の2つに分けました。
4.ジェラットは個人が持つ自己概念や希望、期待、職業観などの前提と、外界からの情報との間に生じた不協和があり、その解消のプロセスが意思決定であることを説明した。
不適切です。
認知的不協和理論を意思決定理論に応用したのはヒルトンです。
★解答【設問2】ジェラット(Gelatt.H.B)の意思決定理論について説明した次の記述のうち、適切なものはどれか。
1.ジェラットは、キャリアにおける意思決定に当たっては、自分の興味に関連しているからこそ、望ましいものに見えてくる、という積極的不確実性が採用されやすいことを示した。
不適切です。
設問は主観的可能性についての説明です。
2.ジェラットの前期理論によると、意思決定は予期システム・価値システム・基準システムによって行われる。
適切です。
3.ジェラットは「未来は存在せず、予測できず、創造され、発明されるものである。」とする積極的意思決定プロセスを提唱した。
不適切です。
積極的不確実性についての説明です。ジェラットはスムーズに探索的決定から最終的決定へと意思決定が進行するプロセスを「連続的意思決定プロセス」としました。
4.ジェラットは「自己実現傾向」を誤った判断や、不合理な判断を避けるため、客観的なデータを「燃料」として意思決定に活用していこうという枠組みであるとした。
不適切です。
「主観的可能性」についての説明です。
★解答【設問3】意思決定理論について説明した次の記述のうち、不適切なものはどれか。
1.ティードマンはキャリアの理解に「構成主義アプローチ」を導入し、キャリア意思決定理論を提唱した。
適切です。
2.ティードマンによると、意思決定のうち「期待」の段階には、探索、結晶化、選択、明確化の4段階があり、「実現」段階には、誘導、変革、統合の3段階があるとした。
適切です。
期待は予期と表現されたり、実現は実行と表現される場合もありますので注意しましょう。
3.ヒルトンは、意思決定をする際には個人が持つ自己概念や希望、期待、職業観などの前提と、外界からの情報との間に生じた不協和があり、その解消のプロセスが意思決定であるとした。
適切です。
4.ヒルトンはフェスティンガーの認知的不協和理論を意思決定に応用し、人は認知的不協和の状態にあると自らの意思決定がまったくできなくなることを証明した。
不適切です。
ヒルトンはフェスティンガーの認知的不協和理論を意思決定に応用していますが、人は認知的不協和(相容れない2つの認知を持つ不快な状態)において、これを解消するために認知を変更することを意思決定理論に用いています。






