解答と解説
★解答【設問1】特性因子論について説明した次の記述のうち、適切なものはどれか。
1.パーソンズは仕事に含まれる因子と人の持つ能力や経験のマッチングに注目し、特性因子論に基づくカウンセリングを構成した。
不適切です。
パーソンズによる職業選択理論(ペグの理論・マッチング理論)を継承し、特性因子論に発展させたのはウィリアムソンです。
2.ウィリアムソンはキャリアに関する課題を「選択しない」「不確かな選択」「賢明でない選択」「興味と適性のズレ」の4つに分類できるとした。
適切です。
3.特性因子カウンセリングは「カウンセリング」「テストの実施と解釈」「職業情報の利用」「カウンセリングの評価」の4つで構成される。
不適切です。
特性因子カウンセリングは「カウンセリング」「テストの実施と解釈」「職業情報の利用」の3つで構成されます。
4.パーソンズによれば、個人が持つ特性と仕事内容や求められる能力などの因子は、必ずしも合理的な推論に基づくわけではなく、直感的に判断することも重要であるとした。
不適切です。
パーソンズは個人の持つ特性と仕事における因子は合理的な推論に基づいて判断されるべきであり、職業適応の問題はスキル不足ではなく場当たり的な職探しが失敗の原因だとしました。
★解答【設問2】ジョン・L・ホランド(John.L.Holland)の理論を説明した次の記述のうち、不適切なものはどれか。
1.ホランドは、人間のパーソナリティは6つに分けられ、環境も同じ6つに分類されるとした。
適切です。
2.ホランドは、パーソナリティと環境の6つのタイプについて、現実的・研究的・芸術的・社会的・企業的・慣習的の6つの要素による6角形モデル(RIASEC)を提唱した。
適切です。
ホランドは次の6つの要素を提唱しました。
①現実的(Realistic)
物、道具や機械、動物などを対象とした、明確で、秩序立った、かつ体系化された操作を伴う活動を好む傾向があります。大工、溶接工、SE、レントゲン技師、運転手などの職種がこれに該当します。
②研究的(Investigative)
物理学的、生物学的、文化的諸現象を対象とした、実証的、抽象的、体系的および創造的に研究する活動を好む傾向があります。気象予報士、研究開発、薬剤師などの職業がこれに当たります。
③芸術的(Artistic)
芸術的作品の創造、物理的素材、言語的素材、あるいは人間自身などを巧みに扱うことが必要な、あいまいで、自由で、体系化されていない活動を好む傾向があります。ミュージシャン、ファッションデザイナー、カメラマンのような職業です。
④社会的(Social)
他者に影響を与えるような、情報伝達、訓練や教育、治療や啓蒙のような活動を好む傾向があります。看護師、カウンセラー、教師、公務員、ホテルフロントなどの対人的な職業がこれに該当します。
⑤企業的(Enterprising)
組織的目標の達成や経済的利益を目的とした他者との交渉を伴う活動を好む傾向があります。営業、販売、マネージャー、講師などの職業が当てはまります。
⑥慣習的(Conventional)
資料やデータなどを系統的、秩序的、体系的に扱うことを必要とする活動を好む傾向があります。一般的な事務職、図書館の司書、具体的な仕事内容としては在庫管理やデータ入力などの仕事がこれに当たります。
3.六角形モデルの6つの分類の中から3つを使って性格を表したものがスリーレターコードとして、組み合わせによって、適切/不適切な職業分野を見つけ、キャリア選択の方向性が明確になると説明した。
適切です。
4.ホランドによる六角形モデルでは、六角形上で距離が離れている(対極)ほど心理的類似性が高く、一貫性が高いとされている。
不適切です。
ホランドによる六角形モデルでは、六角形上で距離が離れている(対極)ほど心理的類似性が低く、一貫性がないとされています。また、特定のタイプの数値が高く、他のタイプの数値が低い状態を分化といい、すべての値が高い(または低い)状態のことを未分化としています。






