解説
今回は異動・人事に伴う事例です。今回のクライエントは高校卒業後、ひとつの会社に勤めてきました。このことから想像されるのは、転職活動や労働市場に関しての情報が少ない可能性が考えられます。「ひとつの会社に勤め続けるほかに道はない」と思い続けているかもしれません。
このことに注意を払いながら事例を確認していきましょう。
クライエントにとって仕事を追われるということはあまりにも大きな出来事だったことでしょう。たまたま異動ができたけども、退職を迫られる経験をしたわけです。
営業事務の仕事は合っていると思う一方、仕事がなくなってしまう不安を抱えています。
問題をどのように取りますでしょうか。
キーワードは「安心感」です。
クライエントはひとつの会社に勤めることで得られる安心感に守られていました。それがクライエントの心理的枠組みとしてきたものです。その枠組みが揺らいだために不安を感じながら日々の仕事に向き合っています。仕事に適性を感じていても、その仕事に安心することはできない。クライエントにとっては仕事の適性や自分の能力以上に、会社という枠組みが安心感なのです。これは他の会社に勤めたとしても同じように感じる可能性がありますので、この前提に立つと転職で解決する問題ではないということがわかります。
安心と不安、満足と不満。キャリアコンサルティングでよく取り扱うことのあるテーマです。
その正体に気づきを持てると、面談は展開していくことかと思います。






