解説
リアリティーショックとは、想像していた働き方と実際に働いてみたときのギャップによって生じる葛藤や不適応を指します。主には自己理解や仕事理解がまだ十分に育っていないアーリーキャリアのテーマとして扱われます。
今回のクライエントは、学生時代のアルバイト感覚のまま正社員になったことで、その責任の重さに対してリアリティーショックを感じられたのだと考えることができます。
当時はアルバイトという立場で良くしてもらっていたにもかかわらず正社員になったらそれが当たり前の責任になってしまったわけですね。ここにクライエントが抱えている悩みが生じています。責任がない立場だったからこそ、その働き方が居心地がよかった。クライエントにとってその仕事に感じる魅力というのは【居心地の良さ】にあったのかもしれません。
今回の事例ではこのようにクライエントを取り巻く居心地の悪さをいくつかの視点を変えて質問をしていくことでクライエントの内面を深めていくかかわりが望ましいのではないかと思います。居心地の悪さを深めていくと、クライエントの中で仕事に対する動機が明確になります。そして、明確になった動機は次の仕事を考えるうえでの資源になります。
クライエントの中で明確になった仕事への動機が主体性を育んでくれることが期待されるのではないでしょうか。






